この男性は、自分あてに誰かが残したメモを見て気が狂いそうになった!

スペインのムルシアに住む27歳のペドロという男性が、驚くようなエピソードをFacebookに投稿し話題となっているようです。

ある日道にバイクを停めたペドロは、数時間後にキーを持っていないことに気付き、駐車したバイクのところへ向かいました。そこで目にしたものに、大きな衝撃を受けることになります。

Posted by Pedro Teruel on Monday, October 10, 2016

バイクに近づきながら、近くにキーが落ちていないかとあたりを見回していたペドロは、そこで一枚の紙切れを見つけました。

「僕がそこに戻ったとき、その紙切れが落ちていたんだ。そして、近くで仕事をしていた建設作業員の人に、誰かがキーを持って行ったってことを知らされた」

彼が見つけた紙切れにはこう書いてありました。

「こんにちは、私はパコといいます。君のバイクのキーを持っています。心配しないで、私はコムナード通りに7時までいます。私の住まいはへスス・アバンドナドにあります」

パコと名乗る人は、その気になればバイクを盗むことだってできました。キーがどのバイクのものだあるかもわかっていたのですから。バイクを売りとばしたり、あるいは単に自分で使って町の中を走り回ることだってできたはずです。しかし、彼はそんなことはしませんでした。

そしてペドロは、パコが実はホームレスだということを知ってさらに驚いたそうです。スペインでは近年大きな経済的不況が国内を襲い、弟と義理の兄弟たちと一緒に会社を作って活動していたパコはこれがきっかけで仕事を失ってしまいました。資金繰りで借金が返せなくなってしまったパコは、現在寄付金で運営されるボランティアによるホームレス保護シェルターで生活しています。ペドロは彼に会いに行き、無事にバイクのキーを受け取ることができましたが、パコは彼からの謝礼金を頑なに拒みました。

パコの振る舞いに大きく感銘をうけたペドロは、彼と一緒に撮影した写真をFacebookにアップしました。この写真には最終的に16000以上の「いいね!」がついたそうです。

この出来事について、パコはこうコメントしています。

「誰だって私の立場にあったら、きっと同じことをしていたでしょう。もし何かひどいことをされたら、誰だって悲しくなると思いませんか。人として生きていく以上は、人としての尊厳を持つべきです」

ホームレスという生活に困っている男性が見せたこの利他的な行動は大きな賞賛を得ることになり、地元のメディアが彼の元に取材に来るほど話題となったそうです。これを受けて、彼が一時的に利用していたシェルターを運営していた「へスス・アバンドナド」という団体は、パコに対して支援を行いたいと考える人に向けて専用の電話番号を開設しました。

金銭的に破産した人が必ずしも心まで破綻するわけではない、彼の行いはそう伝えてくれます。パコに明るい未来が待っていることを祈るばかりです。