【61年前】白人学生に迫害された黒人女学生の写真が最新技術によって色付けされる

よみがえる負の歴史
自殺対策に取り組む自殺総合対策推進センターの報告によると、通学適齢期の子供の自殺は、8月下旬~9月上旬の間に最も多くなるそうだ。

夏休みが終わり、学校が始まるのが憂鬱でしかたない学生達。彼らを悩ませる原因として最も典型的なのは、おそらく人間関係ではないだろうか。

程度の差こそあれ、ほとんどの人が当事者あるいは第三者として、「いじめ」の現場に出くわした事があるものだと思う。いじめのターゲットになるかどうかは予測しがたいことも多いが、時には明確に「理不尽な理由」で虐げられる例もある。

人種差別問題をいまだに抱えるアメリカでは、ほんの数十年前まで、白人学生による黒人学生への嫌がらせが当たり前のように行われていた。

これに関連して、東京大学教授で情報デザインの研究者・渡邉英徳さんのツイートが話題になっている。

1956年、アメリカ・ノースカロライナで、「ピアソールプラン」という、人種隔離をやめて黒人・白人ともに同じ学校で教育するという試みが始まった。その一環として、40人の黒人が白人学校へ転入することになった。

写真の女学生、ドロシー・カウンツさんはその40人の中の一人。正式な教育を受けられるようになったのは喜ばしいことなのだろうが、現場の環境は制度に全く追いついていなかったそうで、ドロシーさんは白人学生から迫害を受け、唾を吐かれることもあったという。結局、ドロシーさんの親はドロシーさんの身を案じ、学校を退学させた。

この写真は、高校の朝礼時のワンシーンを写したものだという。怪訝な表情で座るドロシーさんの隣には、誰もいない。

61年後の今、ニューラルネットワークによってよみがえった負の歴史は、これからも色あせることはないのだろう。