漁獲量減少しているマグロ、食べ過ぎていませんか?

世界中でマグロの資源が減っているのに、なぜか日本では安価なトロが未だにあふれていることをおかしく思ったことはありませんか?無意識にマグロを口にしたくない6つの理由がこちらです。

1. 資源の枯渇

クロマグロが絶滅危惧種に指定されて早くも数年が経ちますが、ミナミマグロやメバチなども減少しています。脂ののったトロの多いマグロが少なくなっているようです。南太平洋のビンナガは資源状態としては今のところ高位を保っています。

2. 蓄養という育て方

マグロが減ったら養殖マグロを食べれば良いと思う人が多いですが、日本で「養殖」と表示されているマグロのほとんどは「蓄養(ちくよう)」という方法で供給されています。これは海で獲ったマグロを生簀(いけす)で太らせる方法で、小型の未成魚の漁獲の原因になっています。また養殖場から出される排水や廃棄物が、海の富栄養化や有害物質による環境汚染を起こす原因にもなっています。産卵から育成までする完璧な養殖は近畿大学では成功していますが、世界ではまだ普及していません。

3. 水銀汚染

クロマグロやミナミマグロは水銀量が多く、食べ過ぎは禁物です。厚生労働省では目安としてミナミマグロは1週間に刺身2人前(約160グラム)、クロマグロは1週間に刺身1人前(約80グラム)とのガイドラインを出しています。日本で多く出回っているツナ缶は特に注意は必要ではありませんが、海外で生産されたツナ缶には水銀量の多いタイセイヨウマグロを使ったものもあるので注意しましょう。

4. 混獲

延縄漁ではウミガメや海鳥が混獲の犠牲になります。ウミガメが飲み込みづらいサークルフックの使用やトリポールという鳥の混獲を防ぐ装置がありますが、全ての漁船で使われているわけではありません。ちなみに南大洋のミナミマグロの漁場では使用が義務付けられています。

5. PCB汚染

2005年の北海道医療大の調査では、国内で市販されているマグロに規制値を上回るPCB(ポリ塩化ビフェニール)が含まれることが分かりました。PCBは脂の乗ったトロの部分に多く含まれています。一般的には1週間にトロなら2、3切れ程度の摂取なら特に問題は無いとのことです。

6. 偽装

マグロは海を広く回遊するため資源管理をするために国際条約機関によって様々な資源管理のルールが定められています。しかし過剰漁獲を偽る例や、漁獲量が規制されている海域で獲ったマグロを他の海域で獲ったものとして偽る企業は後を絶ちません。また偽装ではなくても、蓄養マグロの場合は漁獲した国と蓄養した国が違うこともあるので消費者にはトレーサビリティーが分かりづらいのも問題です。

ただ単に食するのではなく、少し意識を持ってマグロをいただくとこれからも長い間楽しめるようになります。マグロを注文するときやスーパーなどで手にするときはそのマグロがどこから来たのか、どのような方法で漁獲されたのか確かめてみましょう。